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第15話

皆さんは、普段、呼吸を意識したことはありますか?

吐いて吸って・・吐いて・・吸って・・呼吸は何のためにあるのでしょう?ただ酸素を吸って二酸化炭素を排出し、生命活動を維持するためだけの行為だけなのでしょうか?呼吸を止めると苦しくなり、そのままにしたら死んでしまうということは皆が知っています。ほとんどの人が無意識で行っている呼吸・・生命活動にとってなくてはならないことですが、どうやら秘密が隠れているようです。

呼吸をして酸素を取り込むと、細胞が活性化して、二酸化炭素を排出します。呼吸器系はハイテクで、特殊機能を備えています。呼吸に関係する6つの場所として(鼻腔)(気管)(肺)(横隔膜)(細気管支)(気管支)になります。肺をフル回転させるには、自律神経系が重要になってきます。自律神経とは、無意識の生命維持機能です。酸素(空気)を吸い込む準備が整うと、自律神経系が肋骨の筋肉に刺激を与え、横隔膜を稼働させて肋骨の間にある筋肉を収縮させます。そのことで肺が広がりやすくなるのです。それから、空気が入ってきます。気管を通過、気管支で分岐、両肺へ入ります。ここからさらに枝分かれしていきます。それは細気管支と呼ばれ、組織の奥まで通り抜けられるようになっています。そして、その先端に、空気を貯める小さな袋状になった肺胞があります。周囲にはたくさんの毛細血管があり、赤血球にはヘモグロビンが含まれています。

吸い込んだ空気⇒肺胞が充満⇒肺が膨張⇒生命維持のための交換⇒まだ毛細血管には二酸化炭素があり、肺胞には酸素がある⇒拡散機能が働き、酸素と二酸化炭素の分子は、分子濃度が低い方へ移動⇒酸素は毛細血管の通り抜け、ヘモグロビンがその酸素を取り込み、二酸化炭素は肺に排出されます。

酸素を取り入れたヘモグロビンは血流により、全身へ運ばれます。肺は1分間に15~20回、呼したり、吸したりするそうです・・

毎日1万リットルという作業を繰り返して・・

これが普通の呼吸なのですが・・現代社会はストレス社会であり、どうしても呼吸が浅くなり、肉体や精神にヒズミが生じ、病気になりやすくなっています。そこで気孔やヨーガ、実践宗教、仙人思想や哲学などに、延命の秘法として、さまざまな「呼吸法」が登場してきます。たとえばヨーガですが、

大阪大学名誉教授、文学博士の佐保田鶴治さんが、古代インド、ヨーガ根本経典の中で、ヨーガの種類を上げています。

ラージャ・ヨーガ=ラージャとは王を意味し、主に心理、精神に関してのヨーガ。

ハタ・ヨーガ=生理的、このヨーガをアレンジしたものが、もっとも現代人が取り入れているヨーガ。

カルマ・ヨーガ=カルマとは因縁を意味し、倫理的、奉仕、善行を行動により表すヨーガ。

バクティー・ヨーガ=愛、献身、帰依、神様に対する強烈な信仰心、宗教的ヨーガ。

ラヤ・ヨーガ=第六感や霊能力強化など、心霊的ヨーガ。

ジナーナ・ヨーガ=形式、知識から攻める哲学的ヨーガ。

マントラ・ヨーガ=真言、言霊などを利用した波動ヨーガ。

クンダリーニ・ヨーガ=火の呼吸で知られる、クンダリーニとはヘビを意味し、肉体に眠る火のヘビをコントロールし、宇宙力を取り込み、超人に至る超能力的ヨーガ。

この8つのヨーガが大本となり、現代風、エクササイズ風にアレンジされています。ただ、ラヤ・ヨーガやクンダリーニ・ヨーガは、肉体開発だけでは困難で、才能によるところが多い特殊なヨーガです。

コンドウが行っている「胎息=たいそく」という呼吸があります。意識がトランス状態(変性意識に入る)に

入ってときに、普段の呼吸訓練により、クセずけられた無意識の呼吸が表面に浮上して意識的になり、無意識が矯正された意識的な呼吸になったとき・・呼吸をしていないような超呼吸状態になるのです。胎息とは、母親のお腹の中で、赤ちゃんが呼吸をするという意味です。この呼吸法を分類するなら、ラヤ・ヨーガになるのでしょう・・

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