☆コンドウさんの神秘なお話 第六十四話☆
歴史を語るのに口にしてはいけない言葉・・「もしも」 もしも時間をコントロールすることができたなら、もしもあの時代に自分がいたらどうなっていたのか。その先の未来は?占いの世界では付きまとってくる概念の一つでもあります。 以前、神秘なお話でもお伝えしたクール・ド・ジェブランが残した「原始世界」は後の占い師達に絶大な影響を与えました。彼は占い師ではありませんが、プロテスタントの牧師である父の影響もあり様々な思想を取り込みながら自身の教団設立まで至り、フリーメーソンに傾倒していきました。 また、当時の知識人だけを集めた「レ・ヌフ・スール」は特級思想家のみで構成された組織で有名でしたが、1778年にそのロッジでも秘書に就任しています。 時間の概念では過去から未来が当たり前となっていますが、未来に進むことはむしろ「衰退」を意味していると彼は言っていたのです。過去と呼ばれた世界から「叡知」を引き出すのか、はたまた科学をもって未来を開拓していくのか二極化が顕著になった時代でもありました。 「TAROT」とは「王の道」という意味であり、「王の道」=「魂の黄金錬成」