第18話
今年、自分に福祉(ふくし)を説いていただいた二人の賢人が亡くなりました・・我々職員をはじめ、多くの利用者さん達を、気にかけていただき、今までありがとうございました。クローバー、スイートピーのさらなる発展を見ていてください。このお話も十八回を迎え、心理学、哲学、倫理(りんり)、道徳、神秘学(しんぴがく)、人(じん)智学(ちがく)、宗教学、方位学、占術、宇宙論(うちゅうろん)と中心はぶれずに、視点を変えて展開してきました。人間として普通に生きるためにはどうしたらよいか?逆に普通って何?生きるとは?死んだらどうなるのか?もし、自分が孤立し、山伏(やまぶし)のように人里離れ、神人(しんじん)合一(ごういつ)を目指していたら、この人達とは社会で出会うことはなかったのではないか?人々が、自ら望む幸せに満たされていくにはどうしたらよいのか?このお話の最大なるテーマなのです。自分自身、宗教をやっているわけではありませんが、宗教(しゅうきょう)観(かん)は必要だと思っています。個人個人が持っている思想への理解ですね。「森田(もりた)療法(りょうほう)」というものが

第17話
あなたは聖地(せいち)と聞いて、何を想像(そうぞう)するでしょう?地元沼津が舞台のアニメ、ラブライブですか?聖地巡礼(じゅんれい)する人達を多く見かけますね。聖地という言葉は信仰(しんこう)や言い伝え、目的により神聖視(しんせいし)される特定の地域という意味になります。ようするに、場所がそこにあり、人が介入(かいにゅう)することで生かされる聖地と、自然に発生したエネルギースポット的な聖地があります。そして聖地では必ず奇跡(きせき)が起こります。人工的な場所は、人がいて始めて聖地として認識(にんしき)され、自然の聖地は人がいなくても聖地としてパワーを発揮します。アニミズム(ラテン語で霊魂(れいこん)という意味)というものがあります。人間だけではなく、動植物や無生物(むせいぶつ)にも霊魂が宿(やど)っていて、物体から離れても存在するという観念(かんねん)ですが、現在の宗教のようではなく、シャーマニズムであり、我々日本人が持ち合わせている感性に似ています。 青森にはイタコやカミサマと呼ばれるシャーマンがおり、沖縄にはサーダカンマリ(霊能力が高い人のこと