
☆コンドウさんの神秘なお話 第六十二話☆
2020年12月22日、木星と土星が重なる天体現象がありました。 人々はグレートコンジャクションと呼び、大いなる「風の時代」への訪れを喜びました。「地の時代」に別れを告げ、200年に一度のサイクルで起こる木星と土星合一に突入したのです。 風の時代とは、その星の動きが示すように「流動性をもって真実となす」状況が顕著に現れ時代を象徴していきます。さらに特徴として、「受動から能動へ」「貯金から循環へ」「執着より開放へ」「縦社会から対等へ」「否定から肯定へ」「お金を貯めるより知識を貯める」などが挙げられます。 さて今回のお話は、「風の時代」を生きていくために重要な「死に触れた意識」と「受け入れること」について書いていきますが、コンドウが富士の樹海で2泊3日の野宿をしたときに経験した話をします。 日没後、辺りは透き通った静寂さに包まれます。月明りでさえ木々に遮られ、真夜中の樹海では目を開いていても閉じているような暗闇がどこまでも拡がり、平面なのか立体なのか距離感がまったくなくなります。 意識さえもどこにあるのかわからなくなり、その中で「自分という存在」を保
☆コンドウさんの神秘なお話 第六十一話☆
1725年、ヴェネツィアに一人の男の子が生まれました。後にプレイボーイとして知られる「カサノヴァ」ですが、その肩書は冒険家や文学者であり、晩年になって書き記した「回想録」では数多の女性との情事が網羅されていました。その中には18世紀前半にロシアで「プレイング・カード」を使用した占いが行われていたという物語が載っています。 1765年にロシアのエカテリフにいたカサノヴァは当然そこでも女性関係を持ちますが、そのお相手は当時13歳だった奴隷の少女でした。そこには「愛」は無く、まっすぐにカサノヴァを想うのは彼女だけです。そこで心の支えとなったのが「カード占い」でした。薄暗い部屋の中でランプの灯りを頼りに激しいジェラシーの炎を消すことも出来ず不誠実なカサノヴァの行動を占いました。後にカサノヴァはこれに対し「彼女が占うことはすべて本人の想像にすぎない」と言い、火の中にカードを投げ入れたそうです。しかし、その内容や的中率は目を見張るものがあったと後述していました。知識がないと占うことができないのか、それとも彼女のように内面世界に通じている何かがあれば学が無くと